和風生地専門店 真多呂人形生地部
1,056,000円
夫婦円満と長寿の象徴である高砂の衣裳。本金衣裳の細かな図案が目を引く。 堂々たる大きさで存在感を放つ、圧巻の立雛飾りです。 衣裳に描かれた老夫婦は、「高砂の尉(じょう)と姥(うば)」といい、夫婦円満と長寿の象徴です。いつまでも仲良く、健康でとの願いが込められた、大変縁起のいい絵柄です。 図案の基となったのが、能の一つ「高砂」のエピソードです。 尉と姥の老夫婦は、相生の松の妖精です。相生の松とは、雄松と雌松の幹が途中で合わさったもので、夫婦のつながりの強さを象徴しています。また、松は寒さに強く常緑であるので、長寿の象徴とされています。 さらに、おじいさんの熊手は、長寿の象徴「相生の松」の葉を集める道具。「福をかき集める」という意味で、今でも年の瀬によく見かけます。おばあさんの箒は「掃く=厄を祓う」道具。お正月のすす払いでは、埃を払うだけではなく、厄も祓う道具として活躍します。 長寿の象徴である鶴もあしらい、おめでたい雰囲気をいっそう高めました。 お顔のタイプは大人顔。平安時代の姫君を思わせる、気品にあふれたお顔をしています。立雛の様式美映えるシンプルなボディ、シックな本金衣裳の色合いが、二人の気品をいっそう高めています。 黒塗りの台と金屏風は、シンプルだからこそ雛人形自体の美しさが映える、昔ながらの古き良きスタイルです。この様式は、最もオーソドックスで真多呂人形らしい組み合わせでもあると言えましょう。 伝統的工芸品 歴史に裏打ちされた伝統を受け継ぐ逸品。 当雛人形は、通産大臣指定、伝統的工芸品の「伝産マーク」付きです。 人形のボディに使われる素材や加工は全て伝統技法に忠実。経済産業省制定の「伝産法」を満たし、伝統的工芸品として認定されています。 人形の原型は全て伝統工芸士・金林真多呂の手によって作り上げられています...